TOCの概要(TOCはどうなるのかin2005)

【コラム】日本経済とカイゼン活動、TOCはどうなるのかin2005

日付:2005/04/20

TOCを巡る2005年

皆さん明けましておめでとうございます、健やかに新年をお迎えで
しょうか?
2004年は天変地異に驚かされた1年でしたね。
10月には新潟大地震、そして12月には南太平洋スマトラ沖でも
のすごい大津波が発生しました。
どうか今年は平穏無事な一年が過ごせますようにと祈ってやみません。
さて、そんな中で「TOCと2005年」と題して、皆さんと検討し
てゆきましょう。

※世界経済の現状
まず中国経済の不安定要素があげられます、基本的に中国の経済成長
はまだまだ続く事が予想されますが人民元切り下げの圧力がかかり、
中国版バブルの崩壊崩壊が懸念されます。

中南海地震の復興特需は世界経済への貢献はあまり期待できないかも
しれません、これは被害国が低所得国ばかりであり産業被害は意外に
少ないと言う事だと思っています。したがって支援は人道支援に傾き
経済復興支援からの経済全体への底上げはあまり期待できないかもし
れません。
これに対してアメリカ・ヨーロッパはある程度安定した状態が続くと
思いますが、中国が世界経済及ぼす影響が大きいので、その影響が色
濃く欧米の景気にも反映しますし、欧州は旧東欧とロシア、アメリカ
は中東の状況がさらなる不安定要因として重くのしかかる事が予想さ
れます。

昨年はアテネオリンピックという特需要因がありました。しかしその
特需は、オリンピック終了と同時に調整局面に入り、ほぼ時を同じく
してIT系の企業は一斉に在庫調整に入りました。
04年第3四半期からIT、エレクトロニクス系の企業が取り組んで
きた在庫調整は3月に一段落するかどうか?、ここがポイントになる
でしょう。

IT産業が調整局面にある今日、現在の牽引役は自動車産業が中心と
なって経済を引っ張っています。この需要の中心が中国なのです。

※日本企業の革新トレンド
ITバブルの崩壊以降、日本企業はこぞって在庫削減を進め日本経済
全体で10数パーセントもの在庫削減を実現しました。その中心的な
役割を果たしたのが、トヨタ生産方式であり、セル生産、TOC−D
BRなどの生産改善手法です。
しかし、在庫調整だけで勝てるでしょうか?、日本企業の足腰は5年
前とは比べものにならないほど強固になっています。しかし「カイゼ
ン」だけでは勝てないのです。最近の書店の店頭を覗いてみますと
「トヨタブーム」は相変わらず続いています、しかしその中身は少し
以前とは違ってきています。やはり日本のビジネスマンの皆さんが
「カイゼン」だけでは勝てないと言う事に気がついてきたのは大変喜
ばしい事です。

最近のトヨタにまつわる著作(TPS)のポイントは、「勝ち続ける
ためのポイント」、「継続的カイゼン」、「トヨタの人づくり」とい
った企業総合力に関わる部分に変わってきています。

しかし、どちらかと言えばそういった部分はトヨタシステムの「暗黙
知」に属する部分であり、外部に移植する事が難しいところです。
トヨタ方式を果たしてどこまで移植できるのでしょうか?、そういっ
た意味ではトヨタブームは一段落するのではないかと考えています。

無論トヨタ方式に限らずシックスシグマ、TQM、田口メソッド等々
さまざまな経営革新手法も「カイゼン」からの脱却が求められるとこ
ろであると思います。

今年の日本企業が求められる革新ポイントは、真の意味での製造・販
売・開発の連携、真のバリューチェーンの構築です。市場の変動はこ
れまで以上に不安定になるでしょう。市場の変動に耐えうるハイスピ
ードバリューチェーンの構築が求められているのです。

TOCはDBR生産革新、CCPMプロジェクト革新、思考プロセス
といった企業が革新のために必要なツールが網羅されています。そう
いった意味でTOCの必要性がますます求められるでしょう。

来週から思考プロセス、DBR、CCPMそれぞれの手法の方向性に
ついいてGSCメンバーが交代でお話ししたいと思います。