思考プロセス(問題解決の決定版「3クラウド法とは」)

3クラウド法とは

日付:2004/09/14

前回のメルマガにもったいをつけた紹介を書かせて頂いたところ、早速
質問を頂きました。
東京都 EOさんからの質問

<質 問>
思考プロセスの進化版として「3クラウド法」がAGIで体系化され
たとありました。
私もCRTを技術問題に適用してみたことがありましたが、分散気味
で今ひとつすっきりしない「ロジックツリー」が出来てしまったよう
に感じたことがありました。

5つのツリーを順々に展開する、従来の思考プロセス法と比べて「中
核対立」への到達が格段に早く、しかも分散することがないといわれ
るこの「3クラウド法」とは一体どういう手法なのでしょうか。

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さてさて、発刊前の本の売り物をメルマガで公開して良いものかどう
か・・・。まあ概略なら良いでしょう(^o^)

そのかわり、これを読んだ人は是非ご購入下さいね!

で・・・、話は思考プロセスですが
まず、5ツリー法(実際にこういう言葉はどの文献にも載っていませ
んが、便宜上こう表現しましょう)を遵守して問題解決に至る道筋は
道筋として基本ではあります。

しかし、AGI(ゴールドラット研究所)のコンサルタントに言わせ
ても、「5ツリー法は時間がかかりすぎて、実際のコンサルティング
の現場では使いづらい」という事になります。

私自身も、5ツリー法を現場で厳格に運用したことはありません。
なぜならば、コンサルタントは非常に高い「お足」を頂戴しており、
ある程度短期間に見通しをつけないと「退場宣告」をクライアントサ
イドから突きつけられそうになるからです。

ということで、AGIでも「短期間で」「問題が発散せず」「誰がやっ
ても確実に」「正しい中核問題」にたどり着く方法として、「3クラ
ウド法」は開発されたようです。

概略は、
1)システムの定義を行う

2)システム内に存在するUDE(好ましくない事実)をリストアッ
プする。

3)リストアップしたUDEの中から、できるだけ内容の異なる3つ
のUDEを選び出し、それぞれのUDEごとに対立解消図を3つ作る。
(恐らくこのフェーズが一番難しいでしょう、今までの本にはUDE
から直接対立解消図を作成するとは書かれていません)

********************************
UDEから対立解消図を直接作る手順
********************************
まずUDEそのものを、きちんと定義することから始まります。
下記のチェックリストに当てはめて厳密に運用して下さい。

?UDEのチェックリスト
・文章としてきちんと意味が通じるものであること
・自分たちで解決可能であること、また解決しようとしている問題に
 よって引き起こされているものであること
・推定や仮定ではなく、実際に存在していること
・それ自体が「好ましくない現実」ものであること
・解決策を含んだものでないこと
・原因と結果を含んだものでなく結果を表現していること

?選択したUDEについて以下の観点から検討を加える
・なぜ選択したUDEが好ましくないのか、又は悪いのか
・なぜUDEの状態を我慢しているのか
・UDEによって何が危うくなりそうか
・UDEによってどんな行動が引き起こされているか
・なぜ、組織は今までUDEを解決しなかったのか
・UDEは何か対立を発生させているか、もしそうなら対立を具体的に
説明する

?対立の発見
・検討結果を見ながら、次の観点で行動のリストをつくる
 ☆UDEが存在するために、自分の意志ではなく取らざるを得ない行動
  をリス トアップする(5個から10個:現状取っている行動)

 ☆UDEを解決するために、取りたい行動をリストアップする

 ☆上記の分類の中の行動から、とらざるを得ない行動とそれに対極にあ
  る、好ましい行動を一組選ぶ

*********************************

4)同じシステム内の問題について作成された3つの対立解消図の間には
必ず類似性がみられます。3つの対立解消図の各エンティティーごと(A,
B,C,D,D’)に、3つのエンティティーの内容を包含するように1つのエン
ティティーにまとめ、1つの対立解消図にまとめる。(クラウドのアップ
グレード)このようにしてできたものが中核対立であり、中核問題を示す
のです。

5)最初に抽出したUDEをアップグレードした対立解消図に繋げてゆく。
作成した対立解消図をAが下になるように90度回転させ、「もし〜なら
ば」でUDEと繋いでゆきます。

ここでは既に中核問題は中核対立として捉えられている事に注意して下さい。
この後でUDEとA−D・D’を繋いでゆくための「鍵」は「IF,,THEN」
のロジックです。決して「なぜ」ではないことに気づいて下さい。

IF・・Aが存在する
THEN・・・Bが存在し、「かつ」Cが存在する
(中略)
IF・・・Dが存在する
THEN・・D’は存在できない
THEN・・UDEが存在する

すべてのUDEがエンティティーを追加して、対立解消図とつながることを
確認して下さい。
中核対立図で示される中核問題から因果関係をたどりUDEに繋がることで、
中核問題が大部分のUDEの原因となっていることを確認できればOKです。

通常の現状問題構造ツリーの作成方法でも同様な中核問題にたどり着くこが
できますが、実際やってみると、3クラウド法の方がかなり速く中核問題に
到達することができます。3クラウド法は現状問題構造ツリー作成の強力な
ツールとなるのです。

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[2004/09/14]
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