
日付:2004/09/13
石田忠由(いしだ ただよし)
ゴールシステムコンサルティング(株)常務取締役
メルマガをご覧の皆さんこんにちは。
ゴール・システム・コンサルティング(株)の石田です。今回よりし
ばらくの間、TOC思考プロセスについて『ビジネスマンのための思
考プロセス実践入門』と題して、連載させていただきますのでよろし
くお願いいたします。
記事を読んで質問がありましたら遠慮なく投稿してください。
又内容に関して、皆さんの実例(TOC思考プロセスの実際は非常に
生々しいですから、オープンするにも限度があると思いますが・・・)
なども投稿していただけるととても嬉しいです。
私(石田)は、ここ5年くらい前からTOC思考プロセスに取り組ん
できました。
私が最初にTOC思考プロセスと取り組んだのは、ある会社での管理者
研修でした。
その研修では、新任の管理者に対してTOC思考プロセスを用いて、今
後の課題を発見しそれを解決する計画を作成、最後に幹部の前でプレゼ
ンするというものでした。
GEのワークアウト方式みたいなものですね。
期間は5日間(最終日が幹部の前でプレゼンです)でTOC思考プロセ
スの5つのツリーを使って進め、毎日夜遅くまで(早くて12時くらい、
遅くて2時頃でした)がんばったことを覚えています。
私はTOCに取り組む前は、問題・課題解決(QCベースの問題解決)
を専門としていましたから、TOC思考プロセスの内容を見たときも非
常に親しみを覚えました。
現状問題構造ツリーは新QC手法の連関図を想像させるものがあり、展
開では原因―結果系統図の考え方が参考になりましたし、今までの問題
解決の手法の考え方が応用できる、という認識でした。
しかし今にしてみれば、それが全ての間違いの始まりでした。
私自身がTOCの考え方や思考プロセスの考え方にきちんと自分自身を
パラダイムシフトさせる事ができていなかったと思います。
日本語版の『It's not Luck・ザ・ゴール2 思考プロセス』(ダイヤモ
ンド社刊)が2002年2月に出版されてから、TOC思考プロセスに
興味を持ち実際に活用してみようとする人が多く見られるようになりま
した。
その結果、非常に納得度合いが高まったという声も聞かれますが、反面
やっては見たものの、思わしくないという声もまた多く聞かれます。
この要因の一つとして、ちょうど私が最初出来なかったTOC思考プロ
セスへのパラダイムシフトがあるのではないかと考えています。
そこで、TOC思考プロセスへパラダイムシフトするにはどのようにす
れば良いのかという事ですが、これについては次号以降でゆっくりお話
する事にしましょう。
TOC思考プロセスへ自らのパラダイムをシフトするためには、TOC
思考プロセスがどのようにして出来上がってきたのかを知ることは大変
重要なことなので、ここでもう一度確認しておきましょう。
TOC思考プロセス誕生には、二つの背景があったといわれています。
TOCはもともと生産の改善手法として誕生しました。
1970年代前半、エリー・ゴールドラット博士は、「工場の生産性は
ボトルネック工程の能力以上には絶対に向上しない」という原理をベー
スに、ネック工程に同期させる生産や資材調達を行った結果、工場の生
産性が飛躍的に高まり、仕掛や在庫が劇的に減少することを実証し、そ
れをTOCとして普及していきました。
しかし工場の改善が進んでくると、新たな問題が生じてきました。それ
はTOCの生産改善の手法を推進すると方針上の制約が大きな障害にな
り、この方針を変えるために複数の部門が議論しても、それぞれの部門
の利害が対立し議論がなかなか進まないというケースが多く生じるよう
になったということです、これが一つの背景です。
もう一つの背景は、生産改善が進み生産能力に余剰が生じてきましたが、
それにつれて売上が思うように伸びないという状況も出てきました。
その結果、生産部門がレイオフされてしまい、改善を進めた部門が犠牲
になるという最悪の結果さえ生じるようになってきたことです。
そこでゴールドラット博士はこうした状況を打開することを痛感し、次
の3つを満足する方法を模索しながら開発したのがTOC思考プロセス
です。
1)誤った方針上の制約を素早くみつけること
2)それを周りから受け入れられる新しい方針に変えること
3)抵抗を排除するような形での、実行可能な導入計画をつくる
TOC思考プロセスは、その後いろいろな改良が加えられ、今なお進化
を続けていますが、この3つの要件に関しては変わっていません。
従ってTOC思考プロセスをを使って、革新を展開するときに、この要
件の持つ特性とそうした方針をつくり上げる組織そのものに対する理解
が重要になってきます。
次回からそうした組織や方針について考えてみたいと思います。
TOCはどうなるのかin2005
[2005/04/20]
TOCを巡る2005年(その2)思考プロセス編
問題解決の決定版「3クラウド法とは」
[2004/09/14]
3クラウド法とは
特集 方針制約の打破
[2004/09/14]
論理的な考え方がすべてを変える:事実・実体で考える
☆思考プロセス特集
[2004/09/14]
直感は必要、それとも・・・
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(21)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(20)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(19)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(18)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(17)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(16)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(15)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(14)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(13)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(12)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(11)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(10)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(9)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(8)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(7)
[2004/09/14]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(6)
[2004/09/13]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(5)
[2004/09/13]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(4)
[2004/09/13]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(3)
[2004/09/13]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(2)
[2004/09/13]
ビジネスマンのための思考プロセス実践入門(1)