
日付:2004/09/13
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連載
☆生産部門復活の鍵を握るDBRの実践(20-1)
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飯塚 昇(いいづか のぼる)
ゴールシステムコンサルティング(株)チーフ・コンサルタント
メルマガをご覧の皆さんこんにちは。
ゴール・システム・コンサルティング(株)の飯塚です。
今回はDBRでの詳細スケジューリング手順(その9)工場のフロ
ーパターン(V−A−T型)別の問題点とTOCの適用、T型工場
について書いてみます。
<T型工場の特徴>
T型工場の特徴はA型工場と同じように、製品が多くの部品から組
み立てられるという事です。T型工場では、A型工場と比較すれば
少数の構成部品から多品種の完成品が作られます。家電品などを生
産している工場の多くはT型工場の特性を持っています。
このようなT型工場の場合、購入部品の調達リードタイムやサブラ
インから供給される内製部品の生産リードタイムは比較的長いもの
です。また個々の製品に要求される供給リードタイムは、比較的に
短納期を要求されるのが普通です。その結果、必要な部品や内製品
は見込みで生産され、組立ラインの前に在庫します。
しかしながら見込みが当たれば良いのですが、通常は部品の欠品と
過剰在庫に悩まされる結果となります。一見したところA型工場と
T型工場は、非常によく似ています。これは両方とも最終の組立ラ
インを持ち、多くの部品が最終ラインで必要とされるからです。し
かしA型工場は、最終製品の品種はそれほど多くなく、必要部品は
その機種固有のもので汎用性はあまり高くありません。反対にT型
工場の場合は、最終組立で使われる部品の多くは共通部品であるの
が普通です。
<T型工場の問題点>
T型工場では、共通部品を多くの製品に使うことにより組立ライン
で多くの問題点が顕在化します。ある部品の欠品が原因で、出荷す
べきXという製品の生産が出来なくなると、最終組立ラインでは生
産性の低下を避けるために、次かその次に生産予定の製品を生産し
てしまう場合があります。
しかし、まだ全ての部品がその製品のために揃っているわけではな
いので、別の製品に引き当てられている製品に流用する事になりま
す。その結果、その流用された製品は組立てられず、その他の部品
は組立ライン脇で長時間待たされる事になります。しかしこの場合
の悪影響は、単に在庫の発生だけでなく、当面オーダーのない不必
要な製品の生産というスループットの損失が生じます。また部品ラ
インの管理者や外注工場の経営者は、日常的な督促に悩まされます
。
さらに日常的な督促の結果、上流部門は予定使用量に基づく内示を
信用しなくなります。そのかわりに購買部門は、経験に基づき材料
の購入を計画するようになります。実際の生産量が予測よりも大き
い場合もよくあるので、購買部門は購買オーダーを大きくします。
その結果、原材料在庫は非常に大きくなります。こうして業務の全
ての段階で、原材料在庫から最終製品在庫まで、在庫は大きく膨ら
みます。
このため多くのT型工場は在庫を保有することで、納期遵守率悪化
による顧客サービスの悪化を食い止めようとしますが良い結果には
つながりません。
<T型工場へのDBRの適用>
T型工場は多彩な市場製品を生産しています。この事から出荷の遅
れはすループットに致命的な影響をもたらすこととなります。従っ
てT型工場では、組立と部品のフローが完全に同期化されなければ
ならないのです。まず最終組立てラインのスケジュールは完全に実
需に同期したものでなければならないのです。また、材料の投入、
部品の製造、調達は最終ラインのペースに従属したものでなくては
なりません。同期化されたフローを実現するためには、組立てライ
ンが完全にオーダー通りに割り付けられた生産計画で作業をする事
が大変重要になります。基本的にT型工場でのロットサイズは経済
的なロットサイズではなく、ロットフォアロットです。これが実現
できると、目標とするサービスレベルを支えるのに必要な残業と在
庫を大幅に減少できます。T型工場は、はっきりしないボトルネッ
クが存在する点に特徴があります。明確なCCRの存在はT型工場
の場合、非常に重大な問題を引き起こすため、過去の設備投資で能
力を平準化する取組みが必ず行われています。
従って、CCRの認定に当たっては最終の組立てラインを主制約条
件工程とし、サブラインの中で能力的に不足する工程があればバッ
ファを設置します。
スループット保護を目的にバッファを設置すべき場所は、最終組立
のラインの前です。ここはフローの中の重要な分岐点でもあります
。
共通部品で比較的重要でない部品の多くは、組立てバッファの利用
で容易にコントロールできます。またT型工場は最終納期を保護す
るために出荷バッファが重要な役割を持ちます。
DBRでの詳細スケジューリング手順については、ここまでで終了
します。
次回からは、工場内にネック工程が存在しない場合のDBR(S−
DBR)について書いていきます。
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(9)3.制約条件以外を制約条件に従属させる
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2.制約条件を徹底的に活用する
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(6)保護能力とバッファー
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(5)遅れの伝播
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(4)従属性と変動性
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(3)DBRのスケジューリング
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(2)DBRの基本
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(1)問題意識
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