DBR(生産部門復活の鍵を握るDBRの実践)

生産部門復活の鍵を握るDBRの実践(18-1)

日付:2004/09/13

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連載
☆生産部門復活の鍵を握るDBRの実践(18-1)
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飯塚 昇(いいづか のぼる)
ゴールシステムコンサルティング(株)チーフ・コンサルタント

メルマガをご覧の皆さんこんにちは。
ゴール・システム・コンサルティング(株)の飯塚です。
今回はDBRでの詳細スケジューリング手順(その6)TOC(DBR)スケジュ
ーリングの特徴について書いてみます。

それではTOCスケジューリングの特徴を箇条書きしてみます。箇条書きしたもの
の中には以前お話したことも入っておりますが、復習も兼ねて読んで下さい。
1.バッファーの設定
 1)CCRバッファ:制約工程を制約工程の前の工程の揺らぎから守る役目。
 2)出荷バッファ?:顧客の要求の変動から守る役目。
   出荷バッファ?:工場全体の安全余裕を最終工程に集めた工場全体の揺らぎ
           から守る役目。
2.加工ロットと搬送ロットをダイナミックに変える
 加工ロット変更:ネック工程の加工ロットに対し、ネック工程以外の加工ロット
サイズを小さくし、搬送ロットを小さくすることでLTを短縮する。
3.副ドラムスケジュール
 主制約条件工程以外にも制約となる工程がある場合は、二番目の制約条件工程
(副制約工程)としてバッファを設置することがあります。また、副制約工程の
能力を落とさないための副ドラムスケジュールを組みます。
このように同一フロー内に二つのドラムスケジュールが存在する場合は、主制約
工程と副制約工程との間にスケジュール上の衝突が起きないように、TOCでは
ロッド(ROD:ヘイスタックシンドローム)という「つっかえ棒」を使います。
フォワード・ロッド(Fロッド):副制約工程が主制約工程に仕掛品を供給して
いる場合に使用します。
バックワード・ロッド(Bロッド):主制約工程が副制約工程に仕掛品を供給し
ている場合に使用します。
コンビネーション・ロッド:主制約工程が副制約工程に仕掛品を供給しており、
更に副制約工程の仕掛品を再度、主制約工程に供給している場合に使用します。
4.加工倍率
 DBRの構築ではLTの短縮が一つの指標になります。そのため、現在のLT
をどこまで短縮するか?が良く議論されますが、このときに「加工倍率」が一つ
の目安になります。ロット当たりの平均的な製品の処理に実際に掛かる時間と、
この処理時間の累積と比べた比率が通常加工倍率と呼ばれ、加工倍率の2倍が概
ねのLT短縮の限界といわれています。
5.共通部品を使う工程のルール
 制約工程を通る製品と制約工程を通らない製品で、両方とも同じ部品を必要と
する場合、制約工程で必要としている部品が不足し、制約工程の作業が出来なく
なってしまう可能性があります。従って、共通部品を使う工程への指示は出来る
限り明確な指示をする必要があります。

以上、TOCのスケジュールについて書いてきました。最後に今まで書いてきた
ことを踏まえて、TOCの全体最適ルールとしてまとめてみます。
<TOCの全体最適ルール>
1.キャパシティでなく、フローを安定させること。
2.ボトルネック工程の活用の度合いは、そのキャパシティによらず、システム
中の何か別の制約によって決まる。
3.リソースの稼働と活用は、同義語ではない。
4.ボトルネックで費やした1時間は、全体システムの1時間の浪費である。
5.ボトルネック以外の工程で浮かせた1時間は、幻影でしかない。
6.ボトルネックは、スループットと在庫の両方を決定する。
7.搬送バッチサイズの大きさはほとんどの場合において、加工バッチサイズと
同じ大きさになってはいけない。(搬送バッチサイズ<加工バッチサイズ)
8.加工バッチサイズは固定ではなく、変えられるものでなければならない。
9.スケジュールは、すべての制約を同時に見ながら作らなくてはならない。
リードタイムはスケジュールの結果であり、事前に設定することは出来ない。

次回は工場のフローパターン(V−A−T型)別の工場の問題点と、TOCの
適用について書いてみます。

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