DBR(生産部門復活の鍵を握るDBRの実践)

生産部門復活の鍵を握るDBRの実践(13-2)

日付:2004/09/13

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連載
☆生産部門復活の鍵を握るDBRの実践(13-2)
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飯塚 昇(いいづか のぼる)
ゴールシステムコンサルティング(株)チーフ・コンサルタント

メルマガをご覧の皆さんこんにちは。
ゴール・システム・コンサルティング(株)の飯塚です。
前回は一般的なスケジューリングについての問題について書きました。
今回は『生産部門復活の鍵を握るDBRの実践(その14)』として、まず
DBRでのスケジューリング手順概要を書いてみます。

まず皆さんも考えていただきたいと思うのですが、「スケジューリングは、
なぜ必要なのでしょうか?」「どれくらいの精度を持ったものが必要なので
しょうか?」いきなりですがチョット横道にそれます。私が以前いた会社で
生産管理の仕組みを作る仕事をしていたとき、上司に質問されたことを皆さ
んに質問したいと思います。その質問とは、「生産計画の仕組みを作るのが
先か?生産管理(実績収集)の仕組みを作るのが先か?」というものです。
皆さん、どう思われますか?そのとき私は「工場内の実績が分からなければ
生産計画は作れないので、生産管理(実績収集)の仕組みを先に作るべきだ」
と答えました。しかし上司は「私は工場が守れるような良い生産計画を作り、
出してやることが重要だと考えている」と言いました。このとき私はまだ若
かったのとTOCを知らなかったこともあり、「結局、鶏が先か?卵が先か?」
の議論だ。と簡単に片付けてしまい、生産管理(実績収集)の仕組みを作り
ました。しかし、今TOCと出合って考えが変わりました。
私の今の答えは、生産計画の仕組み(スケジューリング)を先に作るのでも
なく、生産管理(実績収集)の仕組みを先に作るのでもありません。
まず初めに作らなければならないものは「生産の仕組み」だということです。

結局、完全無人稼動で生産の揺らぎを絶対起こさないような工場は別として
特に人が介在する工場の生産には「揺らぎ」が発生するということです。
予定が遅れた。予定より早く終わった。不良が出た。特急品が発生した。等
工場の生産状況は生き物のように常に変化しています。そのため、いくら良
いスケジューリングソフトを使って精度の高い生産計画を立てても、計画の
変更を余儀なくされ再度スケジューリングをしなければならないことになり
ます。また、リ・スケジューリングを行っている最中でも工場の状況は変化
しますから、生産ラインが何も考えずにスケジューリングされたものだけを
見て仕事をすればよいというような都合の良い計画を立てることはほとんど
出来ないと言っても良いでしょう。逆に、いくら工場の生産実績を詳細に、
正確に、タイムリーに入手できるような仕組みが出来たとしても、どの順番
でモノを生産したら良いのか分からなければ、現場の作りやすいものばかり
を優先して作ってしまい、納期遅れが多発してしまうということです。
要するに、揺らぎから「顧客の納期」「工場のスループット」を守るための
生産の仕組みを作ることが最初に行うべきことだと考えます。
そして、リピート性のあるものを生産する仕組みがDBRだと思っています。

次にスケジューリング方法になりますが、市販ソフトを利用したり・自社開
発をしたりする前に、まず人手による確認をすることをお勧めします。
人手によるスケジューリングは手間がかかり大変ではありますが、DBRを
運用するためにはどんな情報が必要で、どんなサイクルでリスケジューリン
グしたら良いのかがハッキリ分かるからです。

なかなかスケジューリングの手順は入れませんでしたが、来週からはやっと
下記のような手順にしたがって書くことができると思います。
<DBRでの詳細スケジューリング手順>
1.所要量の算出と生産対象品の抽出
2.出荷バッファの確保と完成順序の決定
3.ネック工程の負荷積み
4.ネック工程の生産順序計画立案
5.CCRバッファの確保と投入順序の決定

いよいよ次回からは、DBRでの詳細スケジューリング手順についてです。

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